腰痛でお悩みの方の中には、「病院に行くべきか、それとも整体に行くべきか」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
実は、腰痛にもさまざまな種類があり、それぞれに適した治療法があります。
今回は、こてつ整骨院の専門的な観点から、整体がおすすめな腰痛の特徴や見分け方について詳しく解説いたします。
腰痛の原因を正しく理解することで、より効果的な治療選択ができるようになるでしょう。
腰痛の種類と原因を知ろう

急性腰痛と慢性腰痛の違い
腰痛は発症からの期間によって、大きく2つに分類されます。
急性腰痛は、発症から4週間以内の腰痛を指します。
いわゆる「ぎっくり腰」と呼ばれるものがこれにあたり、突然の激しい痛みが特徴です。重いものを持ち上げた瞬間や、くしゃみをした時など、日常の何気ない動作がきっかけで起こることが多いです。
一方、慢性腰痛は3ヶ月以上続く腰痛のことを指します。
デスクワークによる長時間の同じ姿勢や、運動不足による筋力低下、ストレスなどが複合的に影響して発症することが多く、現代人に非常に多い症状です。
構造的な問題と機能的な問題
腰痛の原因は、さらに「構造的な問題」と「機能的な問題」に分けて考えることができます。
構造的な問題とは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折など、背骨や椎間板に明確な損傷や変形がある状態です。
これらは画像検査(レントゲンやMRI)で確認することができます。
機能的な問題は、構造には異常がないものの、筋肉の緊張やバランスの乱れ、関節の可動域制限などによって痛みが生じている状態です。
実は、腰痛の約85%はこの機能的な問題が原因とされており、整体治療が最も効果を発揮するのもこのタイプの腰痛なのです。
整体がおすすめな腰痛の特徴

筋肉の緊張による腰痛
長時間のデスクワークや立ち仕事により、腰回りの筋肉が硬くなって起こる腰痛は、整体治療が非常に効果的です。
特に以下のような症状がある場合は、筋肉の緊張が主な原因と考えられます。
- 朝起きた時に腰が重く感じる
- 長時間座っていると腰が痛くなる
- 前かがみになると痛みが強くなる
- お風呂で温まると楽になる
- マッサージを受けると一時的に改善する
これらの症状は、腰部の筋肉や筋膜の緊張を緩和し、血流を改善することで大幅に改善できます。整体では、手技療法により筋肉の深部までアプローチし、根本的な改善を目指します。
姿勢の歪みからくる腰痛
現代人に多い姿勢の問題として、猫背や反り腰、骨盤の歪みなどがあります。これらの姿勢の歪みは、腰部に過度な負担をかけ、慢性的な腰痛の原因となります。
猫背の場合、頭が前に出ることで重心が前方に移動し、それを補うために腰椎が過度に前弯(反る)してしまいます。この状態が続くと、腰部の筋肉が常に緊張状態となり、痛みが生じます。
反り腰は、骨盤が前傾することで腰椎の前弯が強くなりすぎる状態です。特に女性に多く見られ、ヒールの着用や妊娠・出産が原因となることもあります。
骨盤の歪みは、左右の脚の長さの違いや、片側に重心をかける癖などによって生じます。骨盤は体の中心にあり、上半身と下半身をつなぐ重要な部位のため、ここに歪みが生じると全身のバランスが崩れ、腰痛の原因となります。
整体では、これらの姿勢の歪みを根本から改善するため、骨盤矯正や脊椎調整を行います。単に痛みを和らげるだけでなく、痛みの原因そのものを取り除くことができるのが整体治療の大きなメリットです。
関節の可動域制限による腰痛
腰椎や骨盤周辺の関節の動きが悪くなることで起こる腰痛も、整体治療が効果的です。関節の可動域が制限されると、他の部位が代償的に過度に動くことになり、それが痛みの原因となります。
特に以下のような症状がある場合は、関節の可動域制限が疑われます。
- 腰を捻る動作で痛みが出る
- 前屈や後屈で痛みや制限を感じる
- 歩行時に腰に違和感がある
- 寝返りが辛い
整体では、制限された関節の動きを改善します。痛みのない範囲で関節を動かすことで、関節包や靭帯の柔軟性を回復させ、正常な可動域を取り戻します。
病院での治療が必要な腰痛

整体治療が効果的な腰痛がある一方で、医療機関での治療が必要な腰痛もあります。
以下のような症状がある場合は、まず病院を受診することをおすすめします。
重篤な疾患が疑われる症状
発熱を伴う腰痛は、感染症の可能性があります。化膿性脊椎炎や腎盂腎炎など、緊急性の高い疾患の場合もあるため、速やかに医療機関を受診してください。
安静にしていても痛みが続く場合や、夜間痛がひどい場合は、腫瘍や感染症などの重篤な疾患の可能性があります。
下肢の麻痺やしびれ、排尿・排便障害がある場合は、神経の圧迫が強い可能性があり、手術が必要な場合もあります。
外傷による腰痛
交通事故や転倒などの外傷後に生じた腰痛は、骨折や靭帯損傷の可能性があるため、まず医療機関でのレントゲンやMRI検査が必要です。
ただし、検査で異常がないと診断された場合の外傷後腰痛は、筋肉の損傷や関節の機能障害が原因となることが多く、この場合は整体が有効です。
整体のメリットと効果

根本原因へのアプローチ
整体治療の最大のメリットは、痛みの根本原因にアプローチできることです。
痛み止めの薬は一時的に痛みを和らげますが、原因そのものは改善されません。
整体では、筋肉の緊張を緩和し、関節の動きを改善し、姿勢を整えることで、痛みの原因を根本から取り除きます。
薬に頼らない自然な治療
整体治療は薬を使わない自然な治療法です。
痛み止めの長期服用による胃腸障害や肝機能への影響を心配する必要がありません。
また、妊娠中の方や薬にアレルギーのある方でも安心して治療を受けることができます。
全身のバランス調整
腰痛は腰だけの問題ではありません。足首の歪みが膝に影響し、膝の問題が股関節に影響し、最終的に腰痛として現れることもあります。
整体では、全身のバランスを総合的に評価し、必要に応じて他の部位も調整します。
予防効果
整体治療では、治療だけでなく予防にも重点を置きます。
正しい姿勢や日常生活での注意点、自宅でできるストレッチ方法などをお伝えし、再発防止に努めます。
まとめ

腰痛には様々な種類があり、その中でも筋肉の緊張や姿勢の歪み、関節の可動域制限が原因となる機能的な腰痛には、整体治療が非常におすすめです。
整体では痛みの根本原因にアプローチし、薬に頼らない自然な方法で改善を図ることができます。
こてつ整骨院では、豊富な経験と専門知識を活かし、お一人おひとりの症状に合わせた最適な治療を提供しています。
腰痛でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。健康な毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。